細かなことが大事だった!技をきめるために必要なことを教えてもらいに行ってきた

スノーボードを始めたなら、ただ滑るだけでなくいつかは挑戦してみたくなる“技”。そんな技には種類がいくつも存在し、技を成功させるためにはしっかりしたギアの基礎知識を固めておく必要があります。そこで今回は、スーパースポーツゼビオ長野南高田店(長野市)にお邪魔し、スノーボード初心者が技を極めるために必要なことをお聞きしました!

スーパースポーツゼビオ南高田店で取材してきました

雪質の良いゲレンデが数多くあり、ウィンタースポーツが盛んな長野県。そんな県内には、ウィンタースポーツを心から楽しむためのアイテムを数多く扱うスーパースポーツゼビオが6店舗も展開されています。その中でも、公私ともにウィンタースポーツをこよなく愛し、豊富な知識を携えたスタッフがいる長野南高田店にお邪魔してきました。

今回お話をうかがったのは、ダイナマイト大久保(以下、大久保)さん。着いて早々にスノーボードへの止まぬ愛を語ってくれたベテランボーダーで、どのボードについて聞いても答えてくれる知識豊富なスタッフさんです。ということで、大久保さんにスノーボードに関するあれこれをお聞きしていきます!

せっかくやるならスノーボードのカッコいい技をしてみたい!

出典:PIXTA

━━━ スノーボードで回転したりジャンプしたりするグラトリをきめるのはすごい格好いいですよね。挑戦してみたいけれど、なかなか難しそうですよね?

大久保:確かに、ただ滑るだけでなく、グラトリができるようになると、楽しさが断然増しますよ!

━━━ それは心強いですね!グラトリに挑戦するにあたり、初心者が見落としがちなポイントがあれば教えてください。

大久保:いきなり技について調べたり、練習したりする人が多いですが、最も重要なポイントは「ギアの取り付け」です。例えば、レンタルのギアは、レンタル屋さんの独断と偏見で見繕われていて、「お客さんはこれくらいの身長だから、これとこれかな」と出している場所が多いです。レンタル店によって調節されているギアの角度も異なるため、滑りにくいのか、自分が下手なのかもわからないほどです。ギア調整の微差でも技をきめるのに影響があるということを覚えてほしいです。

━━━ ギアの調整の加減がグラトリ成功の鍵を握っている、ということですね!?でも、初心者が自分で調整するのは、すごく大変な気がします。ゼビオでサポートしてくれるのでしょうか?

測っておくと目安になる!?

必殺マシーン「スタンサー」

出典:エスラボ

大久保もちろんです!その前に、スタンサーで測定する「スタンス」とはそもそも、ざっくり言うとボード上での立ち方と認識しておいてください。足を開くと安定してバランスを取りやすいですよね。実は、スノーボードもその人それぞれにあった足の取り付け位置があるんです。しかし、初心者だとどこにつけるのが最良かわからない。そんな時に、この黄色い円盤型器械「スタンサー」が手助けしてくれます。

スタンサーは、測定した数値に基づいて、スノーボードのライディングスタイルなど、参考になる情報を導き出してくれる測定器です。全く知識のない初心者から、雪山に通い詰める上級者まで、幅広い層の参考にされています。

レベルがどうであろうと、ある程度のギア調整のための基準値を出しておいた方がいいですし、グラトリでも失敗が起きづらくなるのでおすすめです。怪我の対策にもつながり、上達を早める可能性もあるので、参考にするには十分に価値のある物です!ただ、アテにしすぎないことが重要だったりもします。

━━━ あくまでも“目安”にせよ、ということですね。自分たちの目安がどんな風に分かるのか気になってきました!

大久保:それでは実際にスタンサーに乗って計測してみましょう!

━━━ 計測に必要な持ち物などはありますか?

大久保:ボードやブーツを持っていない初心者であれば、特に必要ありません。逆に、普段滑っている一式があれば、持って来てほしいです。

━━━ 身軽でいいですね!今回はGrab編集部で初心者のこがちゃんに挑戦してもらおうと思います。さっそく、よろしくお願いします!

大久保:まずスタンサーに乗り、前のバーを掴み、自分の足のサイズに合うようにつま先をまっすぐセットしてください。続いて足元のロックを外し、股関節の可動域を閉じたり開いたりして確認します。

━━━ ロックを外すと不安定な感じになりますね。でもちょっと楽しそう(笑)。

大久保:膝が曲がったり、腰もグラグラしたりしないように背筋を伸ばし、顔も正面を向くようなイメージで、つま先を外側、内側へ動かしてみてください。全部で3回同じ動きを繰り返したら、測定は完了です!

大久保:測定結果はこんな感じでプリントされます。股関節の可動域(外旋角度)など、左右のバランスを見つつ、おすすめのスタンスを導き出してくれます。こがちゃんのおすすめスタンスは「レギュラースタンス」。効き目とのバランスも考慮され、「左足を前にするといいですよ」と教えてくれています。足の幅と角度についても、おすすめを詳細に教えてくれ、参考にしやすい指標を手に入れられます!

━━━ 情報を入力して股関節を動かしただけで、こんなに色々な情報が分かってしまうのはうれしいですね!

大久保:例えばスタンス幅を広げすぎてしまうと、人体の構造上、股関節にロックがかかって可動域が狭くなり、技も成功しにくくなってしまいます。だからといって足幅を狭めすぎても、今度は逆にバランスがとりにくくなってしまう。

例えば、足を広げると重心が安定し板を取り回ししやすくなるので、グラトリやパークをする方には広めを推奨しています。逆にカービングやフリーランをする方は膝のバネが必要になるので、幅は狭め出ないとやりにくい。たかがスタンス幅、されどスタンス幅なのです。僕たちにとっては、アドバイスするための引き出しが多くなる感じですね。

スノーボードの板は3度ずつ角度調整できるため、不慣れでも微調整して慣らせるのが初心者にも優しいスポーツです。レギュラースタンスの場合やダックスタンスにしたい場合など、ケースごとにおすすめの幅や角度を教えてくれるのが嬉しいですね。

━━━ 測定結果に記載されている「アングル」とは何のことですか…?初心者にもわかるように教えてください!

大久保:「アングル」はバインディングの角度、アングルは、ボードの上に自分がどの角度で足を置くかを指す言葉です。したがって、自分にぴったりな角度を見いだせれば滑りやすさや快適さにつながります。もちろん、わからない人は僕たちが一緒に確認するので安心してくださいね。

━━━ アドバイスしてもらう側はとてもありがたいですね!こがちゃんは実際に測定してみてどうだった?

こがちゃん(Grab編集部):これからスノーボードを始めようという中で、何か少しでも指標があると少し気持ちが軽くなる気がしています。アドバイスも丁寧でわかりやすいので、お客さまがゼビオに通う気持ちがよくわかりました。

━━━ お値段はいかほどで測定できるのでしょうか?

大久保:1,000円(税別)で測定させていただいています。ただ、測定結果が端末に残るわけではないので、次回以降はプリントアウトしたものを持って来店いただければ、現状のお悩みも一緒に確認させていただき、新しい取り付け方法やご提案ができるかもしれません。

「こんな技に挑戦したい」と言ってくれれば、スタンサーで計測した数値を基に「今使ってる板はダブルキャンバーで硬さがこれくらいだから、足の幅はもう少し狭めた方が板をしならせられるんじゃないか」と僕たちがアドバイスすることも可能です。

技を極めるコツや練習方法を教えて!

スタンサーの測定結果を存分に活用する

━━━ トリックのコツや練習方法があれば教えてください!

大久保:練習方法は事前に動画を見ておくイメージトレーニングも重要だし、板の長さによって変わる重心の位置を掴むのも大事です。板のしなる位置がボードによって違うので、何回か乗って感覚を掴むのもポイントです。

━━━ では、スノーボードを始めるからにはこの技を知っておいた方がいい&できるとカッコいい技をピックアップして教えてください!

大久保:初心者にとっては基本、上級者にとっても基礎となる技をご紹介します。まずはワンエイティ(180)とスリーシックスティ(360)。半回転、回転技にあたります。180を簡単に説明すると、足の位置が入れ替わるよう半回転させる技。進行方向正面に向かって、上半身が真っ直ぐでないとできません。

これらの技のスタンスは、先ほど測定してもらったスタンサーの結果を参考に、調整&取り付けを行うことで成功率がグッと上がりますよ!

出典:PIXTA

大久保:360は180の角度が倍になった技なので、端的にいうと進行方向に向かって一回転します。ジャンプして回転するときに、目線を外に向ける必要があるので体(骨盤)が開く必要があります。

━━━ なぜ初心者におすすめの技なのでしょう?

大久保:先にも述べたように、基本中の基本だからです。スノーボードは、滑ることにプラスして上下左右に動くスポーツ。なので、まずは回転すること、ぷらすして上にジャンプすることを一気に身につけられる技がおすすめなんです

他にも、ノーズプレス・テールプレスという身体の重心の軸をずらす技が初心者の方におすすめです。利き足を前にしたとき足幅が狭いとバランスを崩してしまいますが、適正なら滑りやすいというのを身をもって感じられます!足幅が広い方がバランスをとりやすいし、体勢も立て直しやすいのでマスターしておいて損はない技です。

━━━ 身をもって…。身体で感覚を覚えるのに最適な技ということですね。今回は技を習得するための基礎知識からご指導くださり、ありがとうございました!

まとめ

気負わず気楽に始められるスノーボード。今回は、スーパースポーツゼビオ長野南高田店のベテランスノーボーダーの大久保さんに、初心者が足踏みしがちなグラトリを成功させるための準備や練習方法を教えていただきました。わからないことは、店頭でスタッフさんに色々たずねてみてください。きっとあなたのスノーボードライフを楽しくするアドバイスを授けてくれます!