スキーのプロテクターは重要?種類やメリット、選び方のまとめ

冬の代表的なスポーツとして愛されているスキーですが、遊び気分で油断していると実は危険な一面もあります。そんな危険を予防してくれるのがプロテクターです。スキーのプロテクターのタイプや選び方などを紹介します。

プロテクターの種類

生身の体を守ってくれるプロテクターですが、守る場所によってタイプが違います。どんなところを保護することができるのか、チェックしてみましょう。

上半身タイプ

主に上半身を保護するタイプのプロテクターで、保護する部位は『背骨・肋骨・鎖骨・肘』などが挙げられます。上半身のプロテクターには、3つの形状があります。

<上半身タイプ プロテクターの種類>

  • ロングスリーブ:一般的な上半身を保護するプロテクターの形状です。衝撃を吸収する素材や着衣部分の素材も多いため、使い方や強度によりいろいろな選択肢があります。

 

  • シャツタイプ:比較的柔らかめの衝撃を吸収する素材を使用しているものが多く、袖がないタンクトップタイプやTシャツタイプなどもあります。

 

  • ボーンガードタイプ:背骨部分だけを保護するタイプのプロテクターです。体の重要箇所を保護することに特化しているため、衝撃を吸収する素材は硬質樹脂のものが多いです。

下半身タイプ

主に下半身を保護するタイプのプロテクターです。保護する部位は「臀部(尻)・尾てい骨・腰椎・骨盤・膝」などがあります。下半身のプロテクターにも主に3つの形状があります。以下、下半身プロテクターの詳細です。

<下半身タイプ プロテクターの種類>

  • パンツタイプ:下半身プロテクターの中では最もオーソドックスなタイプで、腰周りと太腿部までを覆うタイプのプロテクターです。

 

  • ロングタイツパンツタイプ:パンツタイプに比べて保護する部分が多い分、保温性は高くなりますが、春スキーなどでは熱が溜まりすぎるので注意が必要です。パンツタイプに加えてニーガード(膝部分保護)まで一体化になったタイプのプロテクターです。

 

  • ヒップガード:主にお尻部分に水分が浸透するのを防止のために装着するプロテクターです。目的が水分浸透防止であるため、厳密にはプロテクターではありませんが、多少の衝撃であれば吸収できます。
脊椎や膝などのポイントタイプ

上半身と下半身の2つのタイプについて紹介しましたが、スキーのプロテクターには、脊椎や膝などをピンポイントで保護するためのプロテクターもあります。自分が保護したい部分をピンポイントで守りたい人は、探してみるといいでしょう。

プロテクターのメリット

「プロテクターをつけるのが面倒」だという人に知ってもらいたいのが、プロテクターをつけるメリットです。一見、必要がなさそうに見えるプロテクターですが、あるのとないのとでは全然違います。プロテクターのメリットについて知っておきましょう。

ケガの防止

プロテクターを装着する一番の理由は、怪我の防止にあるでしょう。スキーやスノーボードは、普通の速度で滑る人でも実は20〜30kmの速度が出ています。生身の状態でそれだけの速度で滑走していると思うと、その危険性が伝わるのではないでしょうか。大きな事故につながる前に、プロテクターを装着してケガを回避しましょう。

保温性や耐水性

プロテクターのメリットには、ケガの予防以外にも保温性や耐水性を上げてくれるという点もあります。衝撃緩衝材だけでなく、保温機能や耐水機能が付いたプロテクターで快適にウィンタースポーツを楽しむことができます。

安心感

プロテクターを装着することの意外なメリットが、精神的な安定感をもたらしてくれるという点です。「転んでしまっても生身のときより痛くない」という安心感が、思い切った滑りをするための『保険』にも似た役割を果たすのです。今まで挑戦したことのないような滑りにチャレンジするときも、プロテクターがあれば安心です。

プロテクターのデメリット

良いことばかりのように感じられるプロテクターですが、少しだけ注意が必要なポイントもあります。プロテクターを装着する際のデメリットについて紹介するので、購入前にチェックしてみてください。

動きにくい

1つ目のデメリットは「動きにくい」という点です。これに関しては、サイズ・種類・装着する本人の体型にも関係してくるようです。プロテクターの購入を考えている方は、実物を試着して体とのフィット感・機動性を確認しておくと安心です。

過信は禁物

「プロテクターをつけたから絶対にケガをしない」というわけではありません。プロテクターはあくまでも、転倒した際の衝撃を吸収するだけであって、生身のときに比べて衝撃が和らぐというだけです。プロテクターを装着したからといって、あまりにも危険すぎる滑り方はしないようにしましょう。

プロテクターの選び方

プロテクターのタイプやメリット・デメリットについて紹介してきましたが、いざプロテクターを購入しようとした時に、たくさんタイプがあり過ぎて、どんなタイプを買えば良いのかわからなくなることがあります。そんな悩みを解決すべく、プロテクターの選び方についていくつかのポイントに分けて紹介します。自分のニーズに合ったぴったりのプロテクターを見つけてください!

目的

プロテクターを選ぶ際にまず考える必要があるのが、どこを保護するのかという「目的」です。なんのためにプロテクターを装着するのか、目的が決まっていない状態では、数ある種類の中から選ぶことはできません。また、自分の滑りのレベルに合わせてプロテクターを選ぶこともできます。

素材や機能

保護したい部分が決まったら、次に検討するのが素材や機能です。素材に関しては、迷った場合は「ポリエステルやナイロンの素材」にしましょう。ポリエステルやナイロン素材の物は、クッション性と耐久性に強く、温度変化にも強いのでオススメできます。転倒することが多い初心者の場合は、より衝撃吸収能力の高い「ゲル素材」のプロテクターがオススメです。

運動中の熱を発散してくれる、メッシュ素材でベンチレーション(通気孔)がついている物などもあります。いろいろな要望に応える機能性を備えたプロテクターがあるので、ニーズに合わせて選びましょう。

ケース別のおすすめ

プロテクターを選ぶ際には、「どのような状況で使用するのか・自分がどの程度のレベルなのか」ということを考慮して選ぶと選びやすかったりします。ケース別にプロテクターの選び方を紹介していくので、参考にしてみてください。

初心者向け

初心者の人には、初心者の人に合わせたプロテクターの選び方があります。いくつかのパターンを紹介するので参考にしてみてください。

<スノーボード 初心者の場合>

  • スノーボード初心者の方に多く見られるのが「お尻から転ぶ」というシーンです。スノーボードは両足をボードに固定しているため、必然的にお尻から転ぶ回数が増えてしまいます。そんなことを考慮すると、スノーボード初心者の人には、お尻を守るヒップサポーターがオススメです。ヒッププロテクターには、耐水機能や保温機能を備えたものもあるため、合わせてチェックしてみるとより快適にスノーボードを楽しめるかもしれません。

<スキー 初心者の場合>

  • 自分の滑りが安定していないプレイヤーに多く見られるのが、手首や足首の怪我です。これは、安定していない滑りが原因で転倒した際に、手首から地面に着地してしまう場合や、足が固定してある板が雪にとられて、変な方向に曲がってしまうというケースから起こります。そのようなことを考慮すると、事前に手首や足首にプロテクターやサポーターを装着しておくと安心です。

<スノーボード 中級者の場合>

  • ある程度滑走に慣れ始めた時に注意したいのが、スピードが出ている状態でアイスバーンを滑ってしまい、前から転倒してしまうというケースです。スノーボードで前から転倒した時に保護したいのが「手首と膝」です。前に倒れた際に着地する体の部位である手首と膝にあらかじめプロテクターを入れておけば、万が一転倒してしまった場合でも痛みを和らげることができます。

上級者向け

上級者になり、大技に挑戦する時に装着しておくと良いのが「上半身・腰」用のプロテクターです。それぞれのプロテクターを装着すると良い理由は以下の通りです。

<上級者にオススメ 上半身用プロテクター>

  • スノーボードやスキーの大技をすると、上半身から雪上に落下して強く体を打ち付けてしまうという危険性が発生してきます。生身だと大けがにつながってしまうくらい危険性が高いため、基本的に大技に挑戦する際は、上半身用のプロテクターを着用するようにしましょう。また、上半身用のプロテクターはサイズによってフィット感が大きく変わってくるため、しっかりと試着することをオススメします。

<上級者にオススメ 腰用プロテクター>

  • 上級者が挑戦するエアやレールを使った大技は、着地時の衝撃や、それによって蓄積する疲労感が大きくなります。腰用のプロテクターを着用することは、衝撃吸収はもちろん、合わせて疲労感も軽減することができるため、怪我防止にも大きな役割を果たしてくれます。

ジュニアやキッズ向け

スキー・スノーボード用のプロテクターには、もちろんジュニアやキッズ用の物もあります。自分の力で滑走スピードをコントロールすることに慣れていない小さい子どもには、ヘルメットタイプのプロテクターを装着しておくと安心です。ヘルメットタイプ以外にも、紹介してきたような上半身・下半身タイプのプロテクターもあるため、用途に合わせて選んであげるといいでしょう。

まとめ

冬のスポーツとして多くの人から愛されているスキーやスノーボードですが、紹介したように、楽しさと合わせて危険性もはらんでいます。誰でもできてしまうからこそ、どのような危険があるのかをしっかり理解することは大切です。大ケガにつながらないように、プロテクターをしっかり装着して安全に楽しく、冬のスポーツを楽しみましょう。