選び方がわからない?初めてのゴーグル選びのポイントを解説。

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「何を基準に選んだらいいの?」「選び方にポイントってあるの?」など、いざスノーボード用のゴーグルを選ぼうと思ったタイミングこそ、疑問が湧いてくるもの。今回は、そんな初心者の方々が抱えているゴーグル選びの疑問解決策と、おすすめのゴーグルをゼビオのスタッフさんに聞いてきました!
 

初心者には難しい、ゴーグルの選び方

自前のゴーグルで滑りたいけど…

「友達にスノーボードへ行こうと誘われたのはいいものの、初めてでは何をそろえればいいのかわからない…。」「しかも聞いた話によると、ゲレンデによってはゴーグルがレンタルできない場合があるらしい…!?」「となると購入する必要があるけれど、一体どんなゴーグルを選んだらいいのか全くわからない!!」というスノーボード初心者の声を受けて、Grab編集部がスノーボードのプロ級スタッフがいるというお店へ、お話を聞きに行ってきました!

実際に店員さんに選び方を聞いてみた!


今回編集部が伺ったのは、スーパースポーツゼビオ 松本芳川店。スノーボード歴26年のベテランスノーボーダー尾矢島さんにお話を聞いてきました!

尾矢島:初心者の方がゴーグルを探しに来店されると、口をそろえて「よくわからないから、どうしたらいいのか教えて欲しい」と、疑問点さえもはっきりわからない状態でお声がけいただくことが多いです。値段が高いものと安いものがあるため「この値段の差は何なの?」と聞かれることもしばしば…。せっかくなので、この場をお借りして選び方のポイントを紹介していきます!

実際に選ぶときのポイント

尾矢島:ポイントは、下記の3点!上から順に紹介していくので、それぞれの項目をおさえてみてください。
①フィッティング(軽量性&しなやかさ)
②曇り止めの効力
③偏光・調光レンズの有無

①フィッティング(軽量性&しなやかさ)

尾矢島:着用する際は、鼻に隙間ができないようにスポンジをフィットさせられればOK。低めの鼻に対応したアジアンフィットと呼ばれるアジア人向けのゴーグルがあるので、まずはそういったモデルから試すのがおすすめです。

尾矢島:ゴーグルはプロテクションの意味もあるので、転んだ時に取れてしまわぬよう、ぴったりフィットさせることを意識してバンドをしっかり締めてください。

尾矢島:また、軽量性としなやかさも重要です。軽ければ軽いほどかけていて楽なのはもちろん、やわらかければやわらかいほど顔まわりへのフィット感も増し、快適にゴーグルを装着していられます。この2項目がそろっていれば、スキーやスノーボード中もゴーグルへのストレスがない状態で滑れるので、ゴーグル選びのポイントとして覚えておいて欲しいです。

②曇り止めの効力

ゲッティイメージズ

尾矢島:最近のゴーグルはダブルレンズを採用しているため、曇ることはそう多くないはずなんですが「使うたび曇ってしまうので、買い替えに来ました…」と来店する方も時々いらっしゃいます。しかし、隙間のある状態で装着していたがゆえにゴーグルの内側に呼気や雪が入り曇ってしまうケースがほとんど。なので、新たにゴーグルをおすすめするよりフィッティング方法をお教えしたところ再購入することもなく、解決できたケースもあります…(笑)。
ちなみにダブルレンズとは、ドアのサッシが2重になっているのと同じ構造を意味しています。レンズの表裏で温度差があるとそのせいで曇ってしまいますが、レンズとレンズの間に空気の層があればその前後のレンズが曇りにくくなる、というわけです。

③偏光・調光レンズの有無

尾矢島:初心者がゴーグルを選ぶときは視野を広く保てるよう、フレームもレンズも大きいものを選ぶこともポイントです。

尾矢島:ゴーグルを選ぶポイントのひとつとして、最後にこの偏光レンズ・調光レンズの機能があげられます。調光レンズは、天候に応じて明るさを調節してくれ、偏光レンズは、雪面のギラギラと反射した光をカットしてくれます。いかに雪上で快適な視界を担保できるかが重要です。
レンズのカラーは見えやすいものを好みで選んでOKです。実際にかけてみたとき、普段の視界とあまり差がないナチュラルな色合いになるものを選ぶのが良いと思います。

今回おすすめのゴーグルは「uvex g.gl 3000 P」

選ぶポイントについて抑えたところで、初心者に本当におすすめなゴーグルが一体どれなのか気になったGrab編集部。尾矢島さんに「初心者におすすめしたいゴーグル」を教えてもらうことにしました!

尾矢島:今回私がおすすめしたいのは、uvex(ウベックス)の「uvex g.gl 3000 P」。選ぶ時のポイントとしてあげた項目が網羅され、お値段も12,500円(税抜)と優しい、正に初心者に最適なゴーグルです!

重視して欲しい「フィット感」


尾矢島:「uvex g.gl 3000 P」は、かける人を選ばないゴーグルなんです。例えメガネをかけていても着用できます。大きすぎず小さすぎないほどよいサイズの「uvex g.gl 3000 P」は、前述したアジアンフィットを採用。ゴーグルだけでなくヘルメットも作っているブランドなので、ゴーグルとヘルメットの形状もピッタリな点が心配性な初心者にはうれしいポイントです!

最強クラスの曇り止め「uvex supravision®︎コーティング」


尾矢島:ゴーグルのレンズにはどのブランドも特殊な曇り止めの溶剤を塗っているんですが、ウベックスの場合は一般的な溶剤の4倍〜10倍くらいの強力なコーティング剤「uvex supravision®︎コーティング」を使用しているので、ほぼ曇りません!(※使い方によっては曇ってしまう場合もあります。)
ダブルレンズの時点で曇らないよう加工されているのに、さらに機能性に優れた「uvex supravision®︎コーティング」を用いることでもっと曇らないよう工夫されています。ちゃんとご自身にフィットするよう着用できていれば、まず「曇って前が見えない」なんてことはないゴーグルです。

視界のクリアさに脱帽!「uvex polavision®︎」を搭載


尾矢島:自社工場で生産しているので、高値だった偏光レンズのコストを削減して作れるのがuvexの強みでもあります。独自の偏光レンズ「uvex polavision®︎(ウベックス ポラヴィジョン)」は、雪面からのギラつきや反射を抑えてくれ、くっきりとした視界が得られるよう創意工夫がなされているんです!

尾矢島:初心者は滑っているとき、思うように動きをコントロールできないもの。そこで「uvex g.gl 3000 P 」をかけていれば、「こっちには滑っていって大丈夫」「あそこは凹凸がひどくて滑りにくそうだな」と可視化され、判断できるため滑りやすくなります。安いゴーグルだと雪面が反射してギラギラ照り返してしまうので、「uvex g.gl 3000 P」を使うことでそれを避けられるのは助かりますよね。

uvex

仕組みをお話すると、雪面で乱反射した光は、偏光フィルターを介することで自然光だけを通してくれるため、ギラつきのないくっきりとした視界を実現してくれている、ということになります。ふたつ前の画像ではほぼ見えなかった文字がひとつ前の画像で読めるのは、「uvex polavision®︎」の効果!雪面でもこの効果が得られれば、視界が良好であることはおわかりいただけるかと思います。

総評すると、やっぱりいい!

尾矢島:uvexは、日本人に多いとされているメガネ対応のゴーグルを昔から生産してくれていること、アジアンフィットを採用していることなど、ユーザーフレンドリーな姿勢が好感を持てるドイツのブランドです。競技選手も多く使用していて、その支持率の高さは折り紙つき!それだけでなく、初心者に優しい価格帯でうれしい機能を十分に備えてくれているので、声を大にしておすすめできるゴーグルです!

尾矢島さんの小話

尾矢島:この話をすると、初心者の方には大体驚かれるんですが、ちょっとした箸休めに聞いてください(笑)。ゴーグルのレンズは、曇り止めの溶剤が塗られているため基本的にゴシゴシ拭いてはいけません。着脱の際に曇ってしまったり、転んだ時に外れて曇ってしまったりしたときは、ゴーグルケース(布地のゴーグルを入れておく袋)でやさしく拭いてあげてください。

まとめ

今回は、初心者がゴーグルを買うためのポイントと、そのポイントを押さえた初心者にうれしいゴーグルをご紹介しました。ゴーグル選びに悩める初心者の方は、一度はかけて見る価値のあるゴーグル「uvex g.gl 3000 P 」。それ以外にも、あなたに合うゴーグルはきっと見つかるはずです。尾矢島さんの教えてくれたポイントを参考にしながら、あなたに合うゴーグルを見つけてスノーボードライフを楽しんでみてください!

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