プロから信頼されるウベックスの実力。曇り止めと調光レンズの実力とは!?

ヨーロッパではウィンタースポーツのゴーグルとヘルメットで圧倒的なシェアを誇る「UVEX(ウベックス)」。五輪やW杯で活躍する多くのウィンタースポーツ選手を支え、1世紀近い歴史の中で実績と信頼を生み出してきました。実は日本人向けの商品開発にも力を入れており、国内のコアなスキーヤーたちにも愛用されているブランドでもあります。ウベックス スポーツ ジャパンを訪れ、人気の理由とその実力を聞いてきました。

五輪の信頼をを愛好者にも

安全用品で培った信頼

━━━UVEXはヨーロッパで圧倒的な人気を誇っていますね。

ウベックス スポーツ ジャパン営業部の新井満さん:ヨーロッパではスキー部門のゴーグルとヘルメットのトップブランドです。実は、これだけスキーヤーに好まれるのは、南ドイツを拠点にしていることが大きく影響しています。南ドイツはスイス、イタリアの山岳地帯に近いためスキーなどのアウトドアが盛んな地域。さらにフォルクスワーゲンなどの世界的な企業の本社がある、産業の中心地でもあります。

━━━山が近いのはともかく、産業とも何か関連があるのですか。

新井さん:UVEXはスキー用品だけを作っているわけではありません。工場などで使う安全ヘルメットや防護ゴーグルも世界ではトップブランドです。ここで培った安全の技術が、スポーツ用品に活用されています。逆に、スポーツ用品で培ったデザインは、安全用品にも生かされています。当社は2つの製品群から安全性を重視していて、「protecting people」(人を守る)をスローガンにしています。

━━━日本でもスキージャンプのレジェンド葛西紀明選手など、本格的に競技スキーをやっている人が装着しているイメージがあります。

新井さん:競技スキーだけでなく、ボブスレーやスケルトン、リュージュの選手にもヘルメットとゴーグルなどを提供しており、冬季五輪では毎回、UVEXがサポートする選手が60個以上のメダルを獲得しています。プロが使うイメージを単純に打ち出すだけでなく、約90年の歴史で実績も多数あります。一般の方でも熱心なスキー愛好者には多く愛用されており、シーズン序盤と終盤のコアなスキーヤーが多いゲレンデでは、UVEXの使用率は異様に高くなります(笑)。

曇り止めこそ真骨頂

━━━ゴーグルは各社からそれぞれ出ていますが、プロやコアなスキーヤーがUVEXにこだわるのはなぜでしょうか。

新井さん:一番の理由は曇り止めにあります。UVEX独自のスープラビジョンという高質の曇り止めをレンズの内側にコーティングしています。イメージして欲しいのは、冷たい飲み物が入った水滴のついたコップ。これが外気温との差で水滴になります。ゴーグルの場合も似たように、体と外気温の差でできた水分(湿気)をコーティング剤に染み込ませています。飽和状態になるまでは、水滴がつかないので曇りません。UVEXコーティングは、この吸水力が欧州安全基準の倍です。

━━━UVEXというと質が高いイメージもありますね。

新井さん:多くのメーカーが中国などにある工場に生産を委託していますが、UVEXはドイツ国内とチェコにある自社工場で製造しています。さらにドイツの自社のラボで全部の商品を検査し、品質を維持しています。安全用品での知識の蓄積があるので、より安全性にはフォーカスしています。

薄いゴーグル=UVEX

━━━スキーヤーやスノーボーダーを守るという点では、視界も重要になってきます。
新井さん:視界はゴーグルの厚みに関係しています。UVEXのトップラインのゴーグルは特に薄いデザインが特長です。その理由は、ゴーグルの厚みが増すと、それだけ筒をのぞいてるようになり、視野が狭くなってしまうからです。

視界のもう1つの問題点としてよくあるのは、日本人の顔向けに作られたジャパンフィットとの関係です。ジャパンフィットは欧米人ほど高さのない日本人の鼻の部分にスポンジを盛っているのですが、そうすると目からの距離が離れ、筒のような感じになって視野が狭まります。

━━━そもそもなぜ薄くできるのでしょうか。

新井さん:鼻へのフィットをよくするため、スポンジに圧をかけて少し変形させ、厚みを抑えています。工場でスポンジを成形するのはなかなか難しいこともあり、通常は、スポンジを張るだけの場合が多いです。

「日本人に合わない商品は販売しない」

━━━ヨーロッパのイメージが強いですが、ジャパンフィットではどのような開発をしているのでしょうか。

新井さん:「日本人のスタッフが顔に合わせてみて駄目な商品はやらない」というポリシーがあります。欧州の人気モデルでも、日本人に合わないため販売しないことは多々あります。日本からレポートを上げて、本国からもサンプルをあげてもらい、一番日本人の顔に合うものを選んでいます。このスポンジの部分をパフといいますが、最低でも3種類は送ってもらっています。ただジャパンフィットでも日本人の数%はどうしても合わない人が出てしまいます。

理由のあるシンプルさ

━━━UVEXのゴーグルと言えば、無駄のないデザインも特徴です。

新井さん:ワールドカップやオリンピックでプロのレーサーが使うものなので、余計な機能はなるべくつけていません。スキーアルペンは、早い場合は時速140kmぐらいで滑降するので、ちょっとしたトラブルが大事故に直結するので、シンプルさにこだわっています。

プロ以外でもUVEXを使う理由

名作をリバイバル

━━━そんなこだわりのゴーグルの中でも、現在のラインナップでおすすめの一品はありますでしょうか。

新井さん:プロが使っているからこそ、信頼のあるUVEXのゴーグルは一般のスキーヤーにもおすすめです。特に上位モデル「ダウンヒル2000 VP X 」が優れています。このフレームはワールドカップのレースでも使われ、視野の広さと見やすさに定評があります。実はフレーム自体は、約30年前にあったモデルを90周年に合わせてリバイバルしたものです。昔のモデルはダブルレンズではなく、シンプルなシングルレンズだったのですが、球面のダブルレンズに進化しています。

調光レンズの実力とは!?

━━━レンズの機能もだいぶ違うのでしょうか。

「VP X」のVがバリオマティックの頭文字で、当社でいう調光レンズを意味しています。ちなみにPがポラビジョンで、偏光レンズです。調光レンズっていうのは、紫外線によって色が変わるレンズです。天候や時間帯によって、オートマチックに状況に合わせた色に変化します。

━━━調光レンズはそんなに違うものなのですか。

(新井さんがライトでゴーグルに光をあてる)
新井さん:調光レンズというのは、紫外線が当たると、表面の光の当たる箇所がこのように濃くなり、晴れでも対応できるようになります(写真上)。スキー、スノーボードで滑っていると、ゲレンデでも悪天候と晴天用の2つを持ちたいと思いますよね。実際はポケットに入れるとかさばりますし、リュックを背負うのも面倒なので、2つで一役の調光レンズが重宝します。

偏光レンズはゲレンデの必須アイテム

━━━偏光レンズも良く聞きますね

(次はボードを持ちながら説明)
新井さん:このボードには文字のところに乱反射するシートをかぶせ、キラキラして見にくい雪面を再現しています。人間はまぶしいときは目を細めて対象をしっかり見ようとしますよね。それと同じ効果を偏光レンズが担ってくれます。肉眼では見えないのですが、レンズに横の線が無数に入っていて、乱反射のまっすぐ来ない光を全部カットしているので、シートに隠れた文字が見えるようになります(写真上)。雪面の凹凸や、圧雪しているところと非圧雪のところの境目も見やすくなり、不用意に引っ掛かって転倒するリスクも減ります。

━━━ダウンヒル2000 VP Xはどのような人に向いているのでしょうか。

新井さん:トップを狙っていきたい選手だけでなく、スキー、スノーボードに関係なく、上達したいと思っている向上心のある人です。ご紹介した「ダウンヒル 2000 VP X」はトップモデルではありますが、UVEXはエントリーモデルでも、上位モデルにつなげるために抜かりなく作り込んでいます。今後も全てのモデルで、ドイツの質実剛健なイメージを残しながらも、日本の環境にも合う妥協のないアイテムを作り続けていきたいです。

UVEXでプロが使う信頼感を

プロが使う信頼感があるからこそ、一般のスキーヤーやスノーボーダーも安心して着用できるUVEXのゴーグル。日本人向けの商品開発にこだわったUVEXなら、快適な滑りを約束してくれるはずです。ヨーロッパのトップブランドである理由を体感してみてください。全国のスポーツ店で販売されています。