ホットワックスとは?特徴やかけ方、原理を紹介!

お気に入りのマイボードは、できるだけ長く、美しく保ちたい物です。しかし、ホットワックスの種類も多く、工程や注意点も多いメンテナンスは、手順さえも分からない方も多いはず。滑走時の安全性にも関わりますので、理解しておくと安心です。今回は滑走効果の向上も期待できる、ワックスでのセルフメンテナンス法をお伝え致します。

ホットワックスってそもそも何?

出典:Artranq/ゲッティイメージズ

スノーボードのソール(滑走面)に塗ることで、滑走性能を向上できるワックスです。ワックスをアイロンで溶かし、ソールをコーティングすることで、様々な効果が期待できます。セルフメンテンナンス法としても、最も効果的な方法と言われています。

ワックスの重要性を再確認

ワックスでメンテナンスをするのは、「滑りを良くする」「ボードを長く使うため」の、主に2つの理由です。ワックスを塗らない場合やワックスが剥げた場合は、滑走中に速度が遅くなったり、固い雪などに引っ掛かり、転倒してしまうケースも少なくありません。

また、雪に直接接触するソールは、摩擦によって細かい傷や汚れが付着します。更に、保管している際にもボードは酸化しますので、酸化と摩擦によって劣化が進んでしまいます。酷い場合は、ソールがささくれ立ってしまう場合もある為、劣化を防ぐ保護の観点からも、ワックスでのメンテナンスは重要です。

液体や固体タイプがある

ワックスの種類として、液状やペーストタイプのものと、個体のタイプがあります。メンテナンスの際は、ソールの表面の細かい凹凸にワックスを塗布していきますので、液状タイプは塗りやすいメリットがありますが、滑走すると剥がれやすい特徴もあります。

反対に固形タイプのワックスは、アイロンで溶かして一度液状にし、塗布した後に冷やして固めます。液状に比べ工程が多く、手間が掛かるのはデメリットですが、凹凸にしっかりと染み込んで固まるため、剥がれにくく、仕上がりも美しくなる特徴があります。

ホットワックスの種類

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ソールをメンテナンスする場合は、ゲレンデの滑走環境に合わせた種類のワックスを使用すると、耐久性や滑走性能が向上します。温度差があるタイプとフッ素入りタイプのワックスについて、特徴や仕組みを紹介します。

温度差があるホットワックス

ホットワックスの場合、気温又は雪温別に対応したワックスがあります。雪温が分からない場合は、気温を目安に選択すると良いでしょう。気温や雪温が低い場合は、雪面が固い結晶になるため、雪面の摩擦にも耐えられるよう、低温対応のワックスほど固く落ちにくい仕様となっています。

また、温度が高くなる場合は雪面が溶け、水が多く出る状態になります。低温で固くなった雪面に比べると、摩擦抵抗も大幅に減少するため、高温対応の柔らかいワックスが適合していると言われています。ワックスの温度選択を意識すれば、より高い持続性や滑走効果の向上が期待できます。

フッ素が入っているホットワックス

フッ素入りワックスは、大まかに分けて低フッ素と高フッ素の2種類のワックスがあります。雪面を滑る場合、摩擦によって溶け出した水によって抵抗が起こり、速度が低下します。その際に撥水効果のあるフッ素を含んだワックスだと、摩擦抵抗を少なくし、滑りやすくなる効果が期待できます。

通常のワックスに比べ、高価であることも特徴です。撥水性が影響し、ソールに馴染みにくい性質もありますので、メンテナンスの頻度が高くなる点も注意が必要です。高フッ素のワックスは一般的に競技者が利用する場合が多いため、趣味で利用する場合は、専門の販売員に相談して利用すると良いでしょう。

ホットワックスのかけ方を指南

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ホットワックスでメンテナンスする際は、ただワックスをかければ言い訳ではありません。適切な順序で進めると、ワックスの持続性や滑走効果の向上も見込まれます。ボードを長く保ち、快適に楽しむためのホットワックスの手順をお伝えします。

ホットワックスを塗り込む

まず、ソールが汚れている場合はクリーニングし、傷がある場合はメンテナンスをしてからワックスを塗っていきます。その後、ワックスに記載してある推奨温度を参照し、アイロンで溶かしていきます。

塗り広げやすい方法としては、固形ワックスをアイロンで溶かし、柔らかくなった面をソールに擦り込みます。全体に塗った後、直接ソールにアイロンを当ててワックスを染み込ませます。アイロンの温度によってソールが痛む場合もありますので、一か所に留まらず、温度への注意も必要です。

ホットワックスを冷やす

ワックスをソールに均一に塗り終わった後は、柔らかいワックス面を冷やして固めます。可能であれば1晩程度放置し、冷やす時間を取った方が良いですが、難しければ、最低20分は冷やして置くと良いでしょう。

この後に行う、不要なワックスを削る工程をスムーズに行う為にも、しっかりソールに浸透させ、固めておく必要があります。

ホットワックスをとってブラシがけ

その後、スクレイパーという道具を利用し、ノーズからテール方向に、不要なワックスを削り取ります。強く削り過ぎると、ソールを傷つけてしまうので、注意が必要です。

白い粉がでなくなったらブラッシングをします。ナイロンや馬毛のブラシで白い粉がでなくなるまで行います。さらに美しく仕上げたい場合は、ポリッシングペーパーを使用すると良いでしょう。

まとめ

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工程や注意点も多いホットワックスですが、効果としては1日も持続しないと言われています。滑走のスタイルや頻度にもよりますが、滑りに行く前の恒例行事として、習慣づけて行うと良いでしょう。

また、丁寧なボードのメンテナンスは、美しさを長く保てる秘訣です。工程も多いですが、滑走効果も上がり、何より愛着が湧きます。快適で安全な滑走を楽しむためにも、是非、実施して欲しいセルフメンテナンスです。