バートンがスノーボード界をリードする。誕生からアイテム特徴まで

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スキーが中心だったウィンタースポーツ界にスノーボード旋風を巻き起こし、今もスノボ界のトップを走るブランドが『バートン』です。誕生の背景やアイテムの特徴を知り、なぜ人気なのか、その秘密を探っていきましょう。注目すべき最新アイテムについても紹介します。

老舗スノボブランド、バートンの歴史

[SerrNovik]/[iStock / Getty Images Plus]/ゲッティイメージズ

『バートン』は、パフォーマンスを引き上げるスノボブランドとして多くの有名選手に愛用され、『スノーボーディングのパイオニア』としての確固たる地位を確立しています。その歴史は長く、バートンはスノーボードの開発が加速する1970年代のアメリカで産声をあげました。

これまでのスノーボード(Snurfer)は、圧雪されたゲレンデでの滑走が困難でしたが、バートンは、1980年半ばにはゲレンデ滑走が可能な製品を開発、82年には早くも日本で販売されています。

オリンピックメダリストの平野歩夢も愛用

冬季オリンピック・スノーボードの日本代表選手『平野歩夢』もバートン愛用者の1人として知られています。使っているモデルは、1996年から20年以上もリリースされ続けている不動のスタンダード『カスタム(Custom)』です。

この『カスタム』は、しなやかさと耐久性を備えたオールラウンドフリースタイルボードで、どんなフィールドにも対応できるのが魅力です。自分のライディングスタイルが表現しやすいため、多くのプロフェッショナルに愛用されています。

バートンのスノーボード板の特徴

[lzf]/[iStock / Getty Images Plus]/ゲッティイメージズ

バートンのスノーボード板の特徴として、『カスタム』を基本にさまざまなラインナップが展開している点があげられるでしょう。板だけでも何種類ものバリエーションがあるので、初心者から上級者まで自分のレベル・スタイルに合わせたものが見つかります。

有名モデルはカスタムシリーズ

バートンのスノーボードの中で中心的存在になるモデルが『カスタムシリーズ』です。伝統的な技術と最先端の素材を合わせ、軽量化と反発性を実現した最高のボードといえます。前述したように、このシリーズは平野歩夢選手やショーン・ホワイト選手などが愛用しています。

フレックスの硬さやシェイプの細さが際立つカスタムのアップグレード版といえば『カスタムX』です。ハーフパイプやビッグジャンプなどのハードなライディング用に作られており、軽量化や反発力を極限までに高めているのが特徴です。

またバートンには『フライングV』という独自の形状の板があります。これは板の中心部が浮き上がっている『キャンバー型』と、浮き上がりのない『ロッカー型』を組み合わせたハイブリッド型で『カスタムフライングV』というモデル名で発売されています。

種類が多く、レベルやスタイルで選べる

バートンのスノーボード板は、カスタム以外にも、多くの種類があり、レベルやスタイルで選ぶことができます。

初心者におすすめなのが『クラッシュ(CLASH)』というモデルです。一般的には初級~中級向けとされ、癖がなく扱いやすいのが特徴です。初心者だけでなく、ジャンプやレールのデビューをする人にもおすすめです。

また『フェザー(FEATHER)』は、レディース向けのボードとして有名です。フレックスが柔らかく操作性が高いのでさまざまな場所で練習をこなしたい初級者には最適でしょう。ステップアップしたい中級者にはショーン・ホワイトモデルの『TWC PRO』、キッカーを極めたい人には『ブラント(BLUNT)』などがおすすめです。

バートンのスノーボード板は多種多様なので、まずは自分がどんな滑りをしたいのかをはっきりさせてから選びましょう。

ビンディングやブーツも同ブランドがベスト

靴を板に取り付けるための器具を『ビンディング』といいますが、ビンディングもブーツも、全て板と同じブランドで揃えるのが理想です。というのも、稀に板とビンディングを止める方法がブランドごとに違うケースがあるためです。

バートンを含む多くのブランドは、各4本のネジを使って止める『4×4』のシステムを採用していますが、バートンには独自の『ESTシステム』を採用している製品があり、合わないことがあるので注意してください。

バートンのスノーボードウェアも人気

[anatoliy_gleb]/[iStock / Getty Images Plus]/ゲッティイメージズ

バートンのスノーボードウェアはデザイン性と機能性の両方を兼ね備えています。つくりもしっかりしているので、長く愛用できるのが魅力でしょう。また、デザインの種類が豊富なので、ゲレンデでのお洒落を楽しむこともできます。

シンプルかつ洗練されたデザイン

バートンのスノーボードウェアの人気の秘密は、シンプルで洗練されたデザインにあります。

他のウェアに比べて価格が若干高めですが、トップデザイナーが手掛けていたり、最新の技術が採用されていたりと、デザインも機能も常に更新され続けているのが特徴です。それを考えると価格相応の価値があるといえるでしょう。

機能性に優れたジャケットとパンツ

スノーボードウェアを選ぶときは、防寒性、耐水圧、透湿性の3つをしっかり考慮する必要があります。耐水性に関しては1万mm以上が好ましく、だからといって内側の汗や熱を逃がさないのでは困ります。

バートンのジャケット及びパンツは、ハイレベルな防水性と透湿性と兼ね備えています。こもった熱を迅速にクールダウンさせる機能を搭載しながら、全ての縫い目にシームテープを施すことで防水効果も高めています。

ジャケットには、メディア・ゴーグルポケット、ヘルメット対応のフードなどを加え、使いやすさを第一に考えています。

移動にも便利なスノーボードケース

[molchanovdmitry]/[iStock / Getty Images Plus]/ゲッティイメージズ

スノーボードトリップをより快適に、楽しくしてくれるバートンのスノーボードケースを紹介します。

バラエティ豊かなケースカラー

バートンのスノーボードケースは色、形ともにバラエティが豊かです。ウェアと同じデザインから、老若男女使えるシンプルなものまで豊富に揃い、スノーボードトリップが楽しくなることは間違いありません。

カラーは、ブラックやネイビー、グレー、暗めのオレンジなど、全体的に落ち着いた色味が多いのが特徴です。しかし、中にはスタイリッシュで個性的な色の組み合わせをほどこしたものもあり、遊び心を大切にしたい大人に支持されています。

ウィールケースからスリムケースまで

スノーボードケースは用途に合わせた種類や形があります。

たとえば『ウィールケース』はケースに車輪がついていて、ブーツや複数のボードなど、重い荷物を運ぶのに適しています。スノーボードだけを単品で持ち運ぶ際は、シンプルでスリムな『ソールガード』が一般的でしょう。

バートンではこれらに加え、サックボードバック、バックパック、ダッフルバックなど、移動を快適にするアイテムを幅広く展開しています。

2019年最新カタログで注目のアイテムは?

[guruXOOX]/[iStock / Getty Images Plus]/ゲッティイメージズ

スノーボードの先駆者であるバートンは毎年、新たなアイテムを発表し、多くのスノーボーダーを楽しませています。2019年の最新カタログから注目アイテムを紹介しましょう。

2018年シーズン登場のステップオン

まず注目したいのが、2018年シーズンに登場した『ステップオン』です。これはブーツとビンディングのコネクションの新システムで、ボードの上で『StepON(踏みつける)』だけというシンプルな構造になっています。

コネクションポイントが、従来の2つから3つになり、高い安全性と頑丈さを追求しているのもポイントでしょう。とにかく着脱が早く、軽いのでぜひステップオンの取り扱いディーラーで履き心地を試してみてください。

今シーズンは対応ブーツも追加予定

今シーズンは『ステップオン』に対応するブーツのバラエティが増えそうです。『ION』モデルのグローバルフィット、『PHOTON』モデルのアジアンフィットが追加される予定なので、ますます選択肢の幅が広がるでしょう。

まとめ

バートンはスノーボードの歴史とともに成長を遂げてきたブランドです。どのブランドのアイテムを使うかで悩ったら、まずは、バートンのアイテムを試してみる価値はあるでしょう。スノーボードギアだけでなく、ウェアなどのデザイン性・機能性にも定評があります。

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